12月に入りましたね。日の入りは早くなり、本格的に寒くなってくる時期です。みなさん風邪に気をつけてお過ごしください。
さて、まんがBASEではまんが甲子園の展示作品の入れ替えを行いました。
今回のテーマは
『まんが甲子園作品展~プロ漫画家編~』
まんが甲子園に出場したペン児の中には、のちにプロの漫画家としてデビューした人も少なくありません。中には、アニメ化されるほどの人気作品を発表した漫画家もいます。
今回は、現在プロとして活躍されている漫画家がかつてまんが甲子園出場時に描いた作品を見ていきたいと思います。
第3回(1994年)第一次競技提出作品 筑波大学付属駒場高等学校(東京都)
テーマ『大発見』
参加ペン児:稲垣理一郎先生
『アイシールド21』(作画:村田雄介)、『Dr.STONE』(作画:Boichi)『トリリオンゲーム』(作画:池上遼一)など、
大ヒット作品の原作を手掛けてきた稲垣先生は、筑波大学付属駒場高等学校のメンバーで出場しました。当時は賞金で教室にエアコンを設置するために参加したそうです。
その後、まんが甲子園には第28回大会(2019年)のゲスト審査員として参加されました。
読んでいた新聞に載せられた政治の記事。なんと掲載された写真には右側の人の社会の窓が全開になっているではありませんか!驚いて思わず手に汗をかいている様子。
写真の人は今頃どんな顔をしているのでしょうか。
堅苦しい記事の中にどこか抜けているところを見てしまうと思わず笑ってしまう、そんな作品ですね。
第10回(2001年) 高文連会長賞 筑陽学園高等学校(福岡県)
テーマ『伝統』
参加ペン児:ひのもとめぐる先生
まんが甲子園の審査員でおなじみのひのもとめぐる先生も元ペン児です。
この作品で筑陽学園は高文連会長賞を受賞し、トロフィーが授与されました。しかし、当時は学校がスポーツに特化していたため、学校に飾られず、今もトロフィーはひのもと先生の手元にあるようです。(詳しくは2021年のまんが甲子園のニコニコ動画をご覧ください。)
畳敷きの部屋、みずみずしい松の木、膝枕をする和服の美女にはりまや橋を彷彿とさせる赤い橋。
どんなに新しい技術ができても、良いものは後世に残される、
日本の伝統と趣が感じられる作品ですね。
いかがでしたか?
今回の作品は1月末まで展示予定です。
まんが甲子園に参加したプロ漫画家が携わった作品をぜひご覧ください。