8月も終わりましたが、まだまだ残暑が厳しい日が続きますね。みなさんいかがお過ごしですか?
まんがBASEでは、1階のまんが甲子園作品展示コーナーの入れ替えを行いました。
今回のテーマは
『まんが甲子園作品展~プロ漫画家編⑤~』
プロ漫画家たちがまんが甲子園に出場した時の作品を展示する企画の第5弾です。それでは見ていきましょう。
第14回(2005年) アイシー賞
高知県立高知工業高等学校(高知県)
テーマ『個人情報』
参加ペン児:咲竹ちひろ(さくたけちひろ)先生
『ぼくの毒姫は今日もかわいい』(SQUARE ENIX)や『異世界宗教へようこそ!』(KADOKAWA)等を連載していた咲竹ちひろ先生は高知県立高知工業高等学校出身。
場面はとある会社の面接。面接官たちが相手にしているのは覆面の男?提出された履歴書も黒塗りばかり。これに質問しても「…個人情報なもんで…」と返されてしまい何も分かりません。
面接は人となりを見るためのものなので、全て隠してしまうと本末転倒ですね。
この年は個人情報保護法が全面施行され、情報の取り扱いに敏感になり始めた時期でした。
この作品は残念ながら本選に出場することはできませんでしたが、『アイシー賞』という予選を通過できなかった学校の中から10校が選ばれる特別賞が与えられました。
第17回(2008年) 決勝戦提出作品
私立京都芸術高等学校(京都府)
テーマ『偽装』
参加ペン児:佐野愛莉(さのあいり)先生
150万部を突破した『オレ嫁。~オレの嫁になれよ~』(小学館)や、現在連載中の『仁義なき婿取り』(小学館)等の人気少女漫画を手掛ける佐野愛莉先生は私立京都芸術高等学校出身。
高校3年生の時にまんが甲子園で小学館にスカウトされ、これをきっかけに数年後漫画家としてデビューしました。
作品の舞台は遊園地、子どもたちがマスコットに目を輝かせています。「くまたんの中はどうなってるの~?」という純粋な疑問に、中のおじさんは「夢が詰まってるんだよ」と苦し紛れの嘘をつきます。子どもたちの夢を壊すわけにはいかないと、葛藤の末に中を偽装する一場面に思わずクスッとしてしまいます。
まんがBASEではこれらの作品を展示中です。ぜひ、ご鑑賞ください。
これからもまんが甲子園の様々な作品を紹介していくのでお楽しみに!