今年も残り1か月、気温も急激に下がり本格的に冬に突入しましたね。
まんがBASEではまんが甲子園の作品の入れ替えを行いました。
今回は『まんが甲子園作品展 ~審査委員長賞編②~』と題して、本選出場経験が計12回の、青森県立黒石商業高等学校(※現在は閉校)が審査委員長賞を受賞した2作品を展示しています。
それではご覧ください!
第17回(2008年) 審査委員長賞
青森県立黒石商業高等学校(青森県)
テーマ『偽装』
皆さんご存じ二宮金次郎。
貧困に見舞われるも努力を重ね、働きながら勉強を続けたエピソードは有名ですね。薪を背負って本を読む姿を模した金次郎像は、勤勉な人物の代名詞のような印象を受けます。
この作品に出てくる銅像も何かしらの本を読んでいます。
(この金次郎像も勉強をしているのかな?)と、ズームアップすると読んでいたのはちょっとエッチな本。
欲望に忠実な金次郎なのでした。(笑)
勤勉な二宮金次郎のイメージにギャップを与えて笑いを生み出す面白い作品ですね。
第23回(2014年) 審査委員長賞
青森県立黒石商業高等学校(青森県)
テーマ『拡大解釈』
サムライブルー(?)のユニフォームをまとったサッカー選手たち、試合前の撮影の様子でしょうか。
この第23回大会が開催された2014年は、ブラジルでサッカーのワールドカップが開催された年でもあります。本田圭佑選手や香川真司選手と言った名選手たちがザッケローニ監督の指揮のもと戦いましたが、世界の高い壁に阻まれ悔しい結果となりました。
そんなワールドカップにちなんだであろうこの作品。
記念撮影の輪の中にはゴリラ、オランウータン、チンパンジーといった動物たちが…。ゴールキーパーがゴリラ、エースナンバー10番がチンパンジーと「ヒト科だから!!」という広すぎる解釈で主力メンバーになっています。
これには驚きを隠せない選手もチラホラ。
でもこれなら体格差がある相手でも勝てるかもしれませんね。
時には枠に当てはまらず、解釈を広げることで問題を解決できる糸口にもなります。
いかがでしたか?どちらもユーモアあふれる作品となっています。
展示期間は2024年1月末まで。ペン児たちの渾身の作品をぜひまんがBASEでご覧ください。