
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校は個人戦だった29回大会を除くと、これまで3回最優秀賞を受賞しており、これは現在最多の受賞回数です。今回はそんな同校が最優秀賞を獲得した3作品に注目したいと思います。
まずはこちら、第18回(2009年)テーマ『絶滅危惧種』
土俵上に並ぶ大柄な外国人力士たちの中に、ひと際小柄な日本人力士が見えます。その姿は、一見冷や汗を流して強ばっているようにも見えます。国技である大相撲の世界でも大柄な外国人力士に押され、華奢で小柄な日本人力士は文字通り絶滅危惧種となりました。この当時は横綱にモンゴル出身の朝青龍や白鵬らに加え、大関にもブルガリア出身の琴欧州といった外国人力士の活躍が目立ちました。この作品の中にも紹介した力士に似た人たちが登場しており、時世と小ネタの効いた作品になっています。
続いてはこちら、第22回(2013年)テーマ『もっといい色のメダル』
フリスビードッグの大会で3位という結果に悔しがる少年は、もらった銅メダルを投げると愛犬はそれを見事キャッチ!このキャッチなら金メダルも獲れたかもしれません。シンプルでオチの効いた作品ですね。
最後はこちら、第25回(2016年)テーマ『新元素発見』
この年は日本で新元素が発見され、「ニホニウム(元素記号:Nh)」と名付けられ話題になりました。人類が新元素を発見することで元素周期表がめくられ、裏に隠されていた神様の顔が見えてきています。周期表の裏で神様と天使は次々と元素を発見する人類に感心しています。しかし、この宇宙にはまだまだたくさんの元素が存在しているのだと、壮大さを感じさせてくれる作品ですね。
いかがでしたか?ちなみに私、まんがBASEスタッフOは、第25回大会に現地スタッフとして大会のお手伝いをしていました。その時最優秀賞を取ったのがこの作品で、当時受賞を納得したことを思い出しました。
伊東高等学校城ヶ崎分校は今後も記録を更新し続けるのか、それとも新たな記録を打ち立てる高校が現れるのか注目です。
展示期間は10月31日(日)まで。この機会にぜひご覧になってください。