
3月31日(月)から、連続テレビ小説『あんぱん』の放送が始まります。待ち遠しいですね♪(4月1日からではないので要注意!)
北村匠さんが演じる柳井崇のモデルであるやなせたかし先生は、まんが甲子園の「永世名誉審査委員長」であり、第1回大会からお亡くなりになる年の第22回大会まで審査員を務めてくださいました。
そこで、まんが甲子園作品展では『あんぱん』の放送に先駆けて、やなせたかし先生への敬意と感謝を込めた展示をします。
その名も…
まんが甲子園作品展~やなせたかし賞編~
「やなせたかし賞」とは、やなせ先生がまんが甲子園の第20回大会から個人的に設けた賞で、本選に選出された全作品の中から1作が選ばれます。
この賞は現在でも、やなせ先生の遺志を引き継いだ漫画家によって選考されています。
今回はシリーズ第1弾です。それでは見ていきましょう!
第20回(2011年) やなせたかし賞
島根県立 浜田商業高等学校(島根県)
テーマ『一番の日』
初めてやなせたかし賞を受賞したのはこの作品。
女の子の笑顔がまぶしいですね。
手に持っているのは日記でしょうか?クレヨンで描かれた自分の絵と赤ちゃんの絵、おぼつかないひらがなで書かれた文字、そして家族写真。
赤ちゃんが生まれてお姉ちゃんになった日が『一番(最良)の日』だということがストレートに伝わってきます。
この1枚絵だけでこの女の子に起きた出来事を読み取れて、見ているだけで心が温かくなる作品ですね。心優しいアンパンマンを生んだやなせ先生が惹きつけられたのも納得です。
ちなみにテーマである「一番の日」は、第1回大会の決勝戦のテーマでもあります。
第25回(2016年) やなせたかし賞
学校法人呉武田学園 武田高等学校(広島県)
テーマ『18歳○○権』
この年は、選挙に投票できる年齢が18歳に引き下げられ「18歳選挙権」という言葉が出てきました。
作品の舞台は投票所。多くの人が投票する中、ランドセルを背負った男の子が訪れます。なんと10年以上も早い期日前投票をしに来たのです。
小学生が『期日前投票』という言葉を口にすることと『きじつまえとうひょう』をひらがなにしているところに、しっかりしたところと幼いところが共存しているさまがみえ、作品をより面白く見せています。
若者の投票率が下がっているこの現代に、こんなに早く政治に興味を持つなんて感心しますね。
いかがでしたか?
展示期間は2025年4月30日(水)までを予定しています。
朝ドラ「あんぱん」の放送もいよいよ間近!
ドラマと一緒にまんが甲子園の作品も、ぜひ見に来てください!