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今年も熱い戦いが繰り広げられたまんが甲子園。33回目を迎えた激戦の翌日、8月5日(月)にまんが甲子園で審査員を務められたMoo.念平先生、えすとえむ先生を講師にお迎えし、まんが教室を開催しました。

 

それでは、その様子を見ていきましょう!


Moo.念平先生の『親子まんが教室』

 

午前は毎年お馴染み、Moo.念平先生による『親子まんが教室』を開催しました。

テーマは『マンガ怪獣 いどだなどん』

「いどだなどん」とは、まんがを描くときに大事な、

①「つ」 ②「こで」 ③「れが」 ④「にを」 ⑤「どんなふうに(どうした)」

の頭文字から付けられました。

今回は、上記の5つを組み合わせることで、まんがの分かりやすさが増し、おもしろさが伝わりやすくなるということを学ぶ講座でした。

まずは「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どんなふうに(どうした)」から連想される言葉を下のカードにそれぞれ一つずつ書き込みます。

 

続いて、「い」「ど」「だ」「な」「どん」と書かれた5枚の封筒に参加者全員が書き込んだカードを入れていきます。当然、参加者は自分が書いたカード以外は分かりません。誰がどんな言葉を書いたのでしょう。

 

そして、参加者はそれぞれの封筒から1枚ずつ紙を取り出します。どんな言葉が出てくるか緊張の瞬間です。選んだ言葉を組み合わせて文章が出来上がったら、その文をもとに絵を描いていきます。

 

👆なんと、えすとえむ先生も参加してくれました。✨

 

 

絵を描くときに分からないことがあったらMoo先生に質問していました。Moo先生は皆さんに分かりやすく教えてくれました。

そして、出来上がったのがこちらです。👇

(いつ)嵐の日の夜中に (どこで)地球の裏側で (だれが)Moo先生が
(なにを)バレーボールを (どんなふうに?)たくさん吸いこんだ

(いつ)200年後…。 (どこで)月で (だれが)家にいるネズミが
(なにを)かぶとむしをつかまえた (どんなふうに?)料理した

(いつ)3年後の6年前 (どこで)動物園で (だれが)お母さんが
(なにを)携帯電話を (どんなふうに?)残さず食べた

 

通常では組み合わせることのない言葉から発想を広げると、このようにユニークな作品がたくさん出来上がりました。😊

作品はまとめて冊子にして参加者に配られました。会場は、作品を読んだ参加者の笑い声であふれていました。

 

参加者からは「文章を絵にするところが面白かった!」との声が聞かれました。イベントを楽しんでもらえて何よりです。

今回学んだことは、まんがを描くときの表現や、ネタを考える時に役立ちます。参加された皆さん、学んだことを活かして面白いまんがを描きましょう!👍


えすとえむ先生の『まんが教室』

画材を上手に使ってイラストを仕上げよう

午後はえすとえむ先生が講師のまんが教室』です。

今回のまんが教室では、アナログ漫画の画材を使ってモノクロイラストを仕上げるコツを学びました。

最初に先生からアナログ作画に必要な道具の説明を受けた後、ペン入れ→ベタ塗り→トーン貼りと実際の作業をして作品を仕上げていきます。

まずはペン入れです。『つけペン』という万年筆のような画材にインクをつけて線を引く作業を行いました。美しい線を引くだけでも一苦労でしたが、難しい所は先生にコツを教わりながら練習を重ねました。

線を引くのに慣れてきたら、原稿にペン入れをしていきます。まだ乾いていない線画に触れないよう気を配りつつ、陰影や立体感をだすために『強弱の付いた線画』になるよう気を付けて線を引きます。様々な太さの線を引くため、全身に力が入ります。

▲今年の参加者は初めてにもかかわらずきれいに線を引けていて、絵を描き慣れているなという印象でした。

線画を描き終えたら『ベタ』という任意の箇所を黒で塗りつぶす作業をします。

▲筆ペンを使って難しい所(外側)を丁寧に塗ってから、中を一気に塗りつぶして仕上げます。筆ペンがうまく扱えない人はミリペン(製図などに使われるミリ単位の線幅が描けるペン)や油性マーカーを用いて塗ることもあります。

最後に、スクリーントーンという網点(あみてん)やさまざまな模様・地紋・線・グラデーション・背景画などが印刷された粘着シートを切り抜き原稿に圧着し、影や模様を入れていきます。

 

▲えすとえむ先生の作業や手さばきを見てから実際の作業にとりかかります。

 

▲トーン作業はカッターで切り出すのも一苦労…!💦

最後にホワイトで修正をして…

ペン入れ→ベタ塗り→トーン貼りとアナログ作画の基本的な作業工程を学ぶ講座でしたが、2時間があっという間に感じてしまうほど充実した内容でした。

 

▲最後は参加者の皆さんの作品を見ながら、先生から講評をもらいました!

参加者の皆さんはつけペンで線を描くよりトーン貼りの作業が大変だったようです。アナログで漫画を描いていたえすとえむ先生の高い技術に驚かれていました。

ぜひ今回学んだ技術を、今後の作品作りに役立ててくださいね🌸


高知まんがBASEではこれからも様々なイベントを企画しています。

プロの漫画家から直接まんがや作画のコツを学べる『まんが教室』

オリジナルノート・プラ板キーホルダー作りなど、絵を描きながらものづくりができる『ミニイベント』を開催しています。情報はホームページやSNSで随時お知らせしますのでぜひチェックしてみてくださいね!

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