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今年の夏もまんが甲子園は熱戦が繰り広げられました。

その戦いを制し、栄冠に輝いた鳥取県立米子高等学校の作品を、現在まんがBASEで展示しています。


第32回(2023年) 最優秀賞

鳥取県立米子高等学校(鳥取県)

テーマ『どんでん返し』

川上から大きな桃が、どんぶらこ~ どんぶらこ~ と流れてきます。

桃太郎の有名な場面ですね。その様子を眺める犬、猿、雉の3匹が物語の始まりを期待させています。

こうして桃は流れて川下で洗濯をしているおばあさんのもとへ…

 

しかし桃は、おばあさんがドラム式洗濯機で洗濯していたので気づかれず、そのまま流されてしまいました。

めでたし めでたし?

本来なら、手洗いで洗濯しているおばあさんが流れてくる桃を拾う展開を皆さんは想像しますよね?

ところがその予想を裏切り、現代の洗濯機を使っていたことで物語が終わってしまうというまさに『どんでん返し』が起こっていますね。お見事です。

 

視線が上から下へとスムーズに流れるのでとても読みやすく、ストーリーもシンプルで分かりやすくて笑ってしまいますね。

紙が薄く茶色に染まっているので、見ているこちら側に昔話の世界観が伝わってきそうです。洗濯機の部分にも絵面のギャップが生まれていますね。調べたところ、これはコーヒーを使って紙を染めたようです。

ネタや描き方までこだわった情熱が原画から伝わってきそうですね。

米子高等学校 漫画研究部の皆さんは、初の最優秀賞を掴むために本選の1か月前から準備をしていたそうです。

そんな渾身の一作を、是非まんがBASEでご覧ください!